60代半ばで脳からの出血で倒れてからその数年後にも倒れ言葉もうまく話せなくなった。それからほぼ20年。よく頑張ったと思います。

親の末期には家族が集まって涙を流しながら見とるのが普通なのかもしれませんが、それは自分のキャラでは無く、かと言って悲しく無いわけではありません。人それぞれ感情の表し方が違うのです。

このコロナ禍ですが、病院の方で1日だけ面会用に部屋を用意してくれました。意識のあるうちに何とか面会出来ましたが、こういう時って何て声をかけて良いのかがわかりません。

小さい頃にはよくお菓子を紙袋いっぱい買って来てくれました。キャッチボールもしたし、将棋もよくやったっけ。

真面目な父でした。他社から経理で今で言うヘッドハンティングされたのは良かったのですが、数年後に社長が代替りしリストラとなりました。あの時に感じた感情、、、、。

そう、あの時もう決断していたのかもしれません。

「人に使われるのはまっぴらごめんや!」

色んな想い出が一瞬でいくつも脳裏を駆け巡りました。だけど気の利いた言葉なんて出て来ません。

そしてたった一言だけ、

「お父さん、ありがとうな」

「あー」って反応したから聞こえたのかな?

天国へ行ったら自由な身体で沢山話せるようになるのかな?

やすらかに眠って下さい。

ドラ息子より